必ずしも性病ではないケースも
湿疹やかぶれなどの場合もあれば、シラミなど寄生虫の場合もあります。
「性病か?」と思っても、単なる湿疹やかぶれ、アトピー性によることもありますから、まずは診断を受けてください。シラミは性交渉がなくても、卵や成虫の移動で発症します。多くの人はシラミに対する認識が薄いので、見つからないことも多いからです。下着で守られている陰毛部は刺激に弱く傷つきやすいので、不用意に激しくかくと傷になり、そこから別の感染症になることもあります。
検査をするために剃毛(陰毛を剃ってしまうこと)するようなことはありません。しかし、治療時には、毛がないほうが治療薬の浸透がよく、改善が早まる場合も多いでしょう。
シラミが発見された場合は、
- できるだけ成虫が生息できない環境(シラミが繁殖できないように毛をなくす)にする。
- できるだけ細かい髪の櫛で陰毛をといて、シラミを取り除く
- スミスリンパウダーを数日おきにつける。2週間程持続させる(4~5回)。
※治療中は、家族や周囲の人にうつさないよう、患部に直接触れた洗濯ものは別にします。また、風呂は最後に入って掃除をする、排尿が終わったらすぐ手を洗い、タオルは共有しないなどの心遣いは必要でしょう。
陰毛部の異常に関するQ&A
Q陰毛は全て剃られますか?
A
全て剃るということはあまりありません。陰毛が原因で早期治療を遅らせていると判断した時は治療の一環ですべてそることもある。
Q治療方法は何ですか?
A
毛じらみに対しては、スミソニアンパウダーと呼ばれる薬剤やシャンプータイプ、粉タイプの治療があります。
毛じらみは蒸れやすい場所を好みます。清潔な状態で通気性のよい下着をつけて下さい。