性病の症状
性病にはこんな症状があります。
激痛が全身にはしる
淋菌性の性病の場合、自覚症状の現れない方もいますが、そのまま悪化すると精巣上体炎(副睾丸宴炎)を併発し、激しい痛みをともないます。
梅毒の感染で、自覚症状が乏しいまま悪化すると、神経組織が冒され全身に激痛を感じる場合もあります。
灼熱感がある
排尿時などに、痛みだけでなく「熱さ」を感じる症状です。
炎症が進んでいる場合が多く、クラジミア性の尿道炎などによく見られます。
下腹部が痛む
ペニスの付け根、奥の方、足の付け根(そけい部)など、下痢のときの痛みより表面に近く、上から押さえにくい部分と考えています。
尿路や前立腺、精巣など、男性固有の体の仕組みに炎症を起こしていることが多くあります。
微熱がある/熱っぽい
全身に激痛がはしらないまでも、体のどこかで炎症が起きているときに多い症状です。見てわかる部分よりも内臓からきていることも多く、炎症が慢性になれば、しこりやガンの原因にもなります。
感染性の性病は、男性固有の仕組みに炎症を起こすのですが、通院中に微熱などの症状を感じたら、速やかに医師の診断を受けてください。
性病の種類と治療方法
クラジミア感染症/クラジミア
一番多い性病で、治療方法は飲み薬と点滴です。普通は飲み薬のみの対応ですが、重度の場合は点滴で対応します。
ジスロマック、クラリス、エリスロマイシンなどが用いられ、1回のみ服用する薬と、1週間程度続けて飲む薬があります。多くの場合はこれで完治できますが、まれに長期化するものがあります。
淋菌性感染症/淋病
菌が耐性を得やすく、再発も多いので、パートナーも一緒に完治させることが大切です。
セフトリアキソン、セフォジジム、スペクチノマイシンなどの抗生物質を用いますが、注射(点滴)をすることもあります。しかし、重度の場合は数回繰り返す場合もあり、最近は淋菌は抗生物質耐性のものが増えています。
非クラジミア非淋病尿道炎
抗生物質の飲み薬(グレースビット、ジスロマックSRなど)を用います。
1週間前後で改善されることがほとんどですが、まれに長引く場合には種類を変えて再度用います。
尿道炎
一般的に尿道炎の治療に関して抗菌薬を使用します。
しかし、性病(クラジミア・淋菌性)のもの、そのほかの感染では違いますので、必ず診察をしてから投薬します。
亀頭包皮炎
細菌性のものとカンジダ性のものに分かれます。
細菌性
抗生物質の塗り薬や飲み薬を用います。
カンジダ性(混合性を含む)
抗真菌剤の塗り薬を用います。
尖圭コンジローマ
3つに分けられます。
- 冷却してイボを死滅させる
- イボを切除する、イボを焼くなど
- ベセルナクリームなどの塗り薬を塗る
梅毒
主にペニシリン系の治療薬が使われます。
飲み薬で用い、1~3カ月投薬します。早期に治療を開始すれば、短期間で済みます。
性器ヘルペス
性器に水ぶくれやただれができます。潜伏期間が長く、パートナーに感染させてしまうことも多い厄介な性病です。飲み薬での対応がほとんどです。
パラシクロビなどを用います。ジェネリック薬品なども多く出ていますので、ご相談ください。
フォアダイス
性病ではありません。脂肪の塊のようなものです。
しかし尖圭コンジローマのような見た目が気になる場合は、レーザーや電気メスで除去することは可能です。
※健康保険の適応外になります。